スキー場経営を村に移管

昭和三十年代も後半になると、高度成長の波に乗ってスキーをレジャーとして楽しむ傾向が強まっていった。スキー場にもファッション性や遊びの要素がもと
められるようになったのだ。各地で新しいスキー場がオープンするようになり、野沢温泉にも一般企業から開発目的の土地買収やリフト建設の申し込みが相次ぐ
ようになった。

野沢温泉ではスキー倶楽部がリフト建設やゲレンデ開発・整備などスキー場を経営するという他に類を見ない歴史がある。時代の趨勢を見極めていたスキー倶楽
部では、この歴史と伝統が村外資本に撹乱されてはならないと、昭和三十八年村当局と協議してスキー場の管理経営権を村に委譲ることに決定した。

経営権が村に移管され、以後のスキー場開発も村の手で行われるようになった。このときスキー倶楽部と村は覚書を交わし、選手育成や各種大会への選手派遣費
用、大会開催の費用などを助成することに決定した。これによってスキー場経営というハード部門は村が、選手育成などのソフト部門はスキー倶楽部が行うとい
う「車の両輪」の関係が成立した。

2005年09月01日

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